とある1日シリーズ、新井編です。
月末の忙しい1日にスポットを当て、小説風(?笑)にしてみました。
いつもと違うブログを楽しんでいただければ幸いです(^^)

早朝、夢の終わり

ピッピピッ、ピッピピッ、ピッピピッ・・・。

月末。
まだ辺りが薄暗い、午前6時30分。
枕元の携帯に眠りを妨げられる。
無意識に、もう少し夢と現実の間でまどろんでいたい衝動に支配されそうになるが・・・

「誰に負けてもええ!自分に勝て!」
そんな社長の言葉が脳裏によぎり、布団を蹴り上げる。
・・・スヌーズで二度寝をしている余裕はないのだ。
そう・・・決してないのだ。

ミーティング場所、喫茶店

「おはよう~」

寝ぼけなまこで喫茶店に顔を出した私を、実の弟でもある弊社スタッフの亮児が、喫茶店のマスターと共に優しい挨拶で迎えてくれる。
亮児が私よりも後に来ることは未だかつてない。
我が弟ながら、本当に真面目だとつくづく思う。

ryojimasuta-

しかし、上には上がいるものだ。

「おはようさん!」

朝の引き取りを終え、活気に溢れた笑顔を見せる社長である。
毎朝、私が夢と格闘している6時30分ごろには、すでに珈琲を注文しているという・・・。
そのモチベーションの高さと継続性には、ほとほと頭が上がらない。

「おはようございます!!!」

社長の活気で一気に目が覚め、元気良く朝の挨拶を交わす。
そして、背筋を伸ばし凛としてマスターに注文を伝えた。

「ホットのアイスください」

喫茶店は笑いに包まれた。

cocoa

中村登場

nakamuratoujo

ギィ、リリンッ・・・。
長年使い込まれた木製扉の開閉音が聞こえ、扉に付けられた鈴の音が空気を揺らす。
来訪者の正体は、朝一番で昨日の荷物を降ろし終えた弊社スタッフ中村である。

「おはようございます~。今日荷物降ろす所めっちゃ混んでました~。月末はいつも並ばないとダメっすね」

甘いマスクでそう告げる彼の横顔に、常連客であるマダムの目がハートになる。
この光景を見ていると、稀にシャ乱Qの「いいわけ」という歌が脳内を駆け巡る。

ミーティング開始

昨日の報告を矢継ぎ早にし、本日のミーティングを開始。
月末ということもあり、予定が詰まっている。
ここからは、先程のようにふざけてはいられない。
私たちの慌ただしい雰囲気を察してくれたのか、喫茶店のマスターやパートの女性、常連客もあまり話かけて来ない。
忙しい時期にこの気遣いは、ありがたいことだ。

1日の予定を確認しあうスタッフ一同。
当日依頼・即日対応・当日追加・追加作業などといった突発的な案件も訪れるので、「何時に誰が何処の地区にいるか」を社長を中心に練りこんでゆく。
余談だが、社長のスタッフ把握能力は半端ではない。
数時間ぶりに連絡が来たかと思うと、
「そろそろ◯◯区の引き取り終わったころやろ?次の引き取りに行く前に1件行ってー!」
と、車にGPSを仕込まれているのか、と本気で考えたほどである。

いざ、現場へ

「行って来ます!」
「行ってらっしゃーい!頑張ってー!」
ミーティングを終えると、いつものように喫茶店の面々に見送られ、お客様宅へと向かう。

基本的な陣形は、社長と亮児が1人行動、私と中村は2人行動となる。
様々な方とタッグを組んで来たが、現在の相棒である中村は年齢も近く、仕事も申し分ないので非常に頼りにしている。

現場での作業時は、お客様への気遣いを第一に、もう一つスタッフ全員が心掛けていることがある。
それは、5分でも早く予定を終わらせることだ。
10件の予定をそれぞれ5分早く終わらせることで、50分の空きが生まれる。
結果、その50分で突発的な案件に対応できるのだ。

この、時間の質を重要視する社長の方針は、まるでジグソーパズルの最後のピースのように、私の性質にピタリと合う。

一日の終わり

仕事に追われているのか、仕事を追っているのか。
どちらにも当てはまるかもしれないし、どちらにも当てはまらないのかもしれない。
何にせよ、忙しい日の回収は実に簡単に時間を奪い去ってゆく。

今日も一日が終わる。

最後の引き取りを終えると安堵感に包まれる。
同時に疲労感も訪れるが、決して心地悪いものではなく、達成感として満ち足りた気分になる。
こういった感覚と仕事を楽しく出来る感性は、社長から教わったことである。
そんな社長や仕事仲間、携わる人々みんなのお陰で充実した日々を送れていることを本当に有難いと思っている。

「よし明日も頑張ろう!!!」

スタッフは1日の戦いを終え、各自が守る者の元へ。
帰り道で我に返り、ふと私は気付くのだ。

守る者が居ない現状に・・・(笑)