引越し、片付け、買い替え…などなど。
そんな時につきまとう問題が、不要となった家具などの粗大ごみの処理です。
- 「そもそもどうやって処分すれば良いかわからない」
- 「処分料金が高い」
- 「自力では指定場所まで運べない」
- 「収集日が指定できなくて都合が合わない」
- 「回収業者ってちょっと不安」
大阪市にお住まいの皆さんは、これらのお悩みをかかえたことはありませんか?
ここでは、そんな粗大ごみの処分方法についてご案内いたします。
この記事をお読みになる前に
この記事で紹介させていただくことは、リペアやリメイク、修復などしなければ売れないようなものや壊れているもの、分解しているものなどの、誰かに譲ったり売ったりはできなさそうな家具の処分方法をご紹介しております。
そもそも粗大ごみって?
大阪市のHPによると、粗大ごみは以下のように定義されています。
家庭の日常生活から出されるごみで、最大の辺または径が30cmを超えるもの、あるいは棒状で1mを超えるものです。
また、家庭の引越しや大掃除などで一時的に多量に出されるごみについても、粗大ごみで収集します。
様々な粗大ごみがありますが、今回はタンスを例にとりご紹介いたします。
粗大ごみを処分する3つの方法
粗大ごみの処分は大きく3つに分けられます。
- 方法1 ごみ処理施設へ持ち込む
- 方法2 大阪市粗大ごみセンターへ収集依頼
- 方法3 不用品回収業者へ回収依頼
それぞれの料金目安や、処分方法などをご紹介いたします。
最も安い!ごみ処理施設へ持ち込み
ご自身で運搬可能な方限定となりますが、この方法が一番安い処分方法です。また、処分する不用品の数が多ければ多いほどおすすめです。
管轄施設と予約方法
持ち込みは、前日までにお住まいの区(ごみの発生区)に応じたごみ処理施設への予約が必要となります。
ただし、最大辺が1mを超えるもの等については、お住まいの区(ごみの発生区)に関係なく破砕処理が必要です。
その場合は舞洲工場(破砕設備設置)へ問い合わせして下さい。
予約が多い場合や工場の稼動状況などによっては、ご希望日に予約できない場合があります。
◆予約時間(全施設共通)
月曜日〜金曜日
9時〜12時または13時〜17時
◆ごみ処理施設(清掃工場)一覧
・鶴見工場
中央区・東成区・城東区・鶴見区で発生したごみ
大阪市鶴見区焼野2-11-5
06-6912-4700
・西淀工場
北区・西区・港区・大正区・浪速区・西淀川区・住之江区・西成区で発生したごみ
大阪市西淀川区大和田2-5-68
06-6472-3000
・舞洲工場
福島区・此花区で発生したごみ
大阪市此花区北港白津1-2-48
06-6463-4153
・平野工場
天王寺区・生野区・阿倍野区・住吉区・東住吉区・平野区で発生したごみ
大阪市平野区瓜破南1-3-14
06-6707-3753
・東淀工場
都島区・淀川区・東淀川区・旭区で発生したごみ
大阪市東淀川区南江口3-16-6
06-6327-4541
・八尾工場
他工場の状況次第で持ち込みの場合あり
八尾市上尾町7-1
072-923-4226
持ち込み方法
当日、ご自身で予約したごみ処理施設へごみを持ち込みます。
ごみには家庭から生じるゴミ(家庭系ごみ)と事業活動によって生じるゴミ(事業系ごみ)があり、事業系ごみには、事業系一般廃棄物と産業廃棄物があります。
事業系ごみとしてごみ処理施設に持込めるのは事業系一般廃棄物のみで、産業廃棄物の持ち込みはできません。
また、危険物や資源化可能な物、リサイクル家電なども持ち込み不可となっています。
持ち込めない品目について詳しくはこちらをご覧ください。
→ごみ処理施設に持ち込めない品目
家庭系ごみと事業系ごみは、持ち込む日時が指定されています。
・家庭系ごみ
月曜日〜金曜日
9時〜11時または13時〜15時
・事業系ごみ
火曜日または金曜日
9時〜11時または13時〜15時
持ち込みの料金
大阪市の場合、1kgあたり9円という計算になっており、入り口で車ごと重量を計量、施設内でゴミを下ろし出口で再度車の重量を計量、その差分で処分費が決まる仕組みです。
横1.5m縦1.8mの40kgのタンスですと、約360円となります。
メリットとデメリット
メリット
- 料金が最も安い
- 予約さえすれば時間は比較的自由に選べる
デメリット
- 車と搬出運搬の労働力が必要
- 最大辺が1mを超えるもの等は舞洲工場まで行く必要がある
(あらかじめ1m以内に潰しておけば受け取り可能) - 持ち込めない品目がある
持ち込みの注意点など
大阪市HPに記載されている注意点を引用します。
持ち込みの前にご確認ください。
- ・持ち込みは1日1回1台(4トン車までに限る)
- ・ダンプ車以外の車両で持ち込む場合は、2人以上で搬入する事
- ・ごみの飛散・落下防止のため、シートをかぶせるなどして運搬する事
- ・此花区及び福島区以外の区から舞洲破砕設備へ搬入する際は、阪神高速湾岸線を通行する事
- ・持ち込みできない物が発見された場合は、持ち帰りになる場合がある
- ・車検証をご持参する
- ・持ち込み時に、処理施設からごみを自ら持ち込んでいることを確認する場合がある。
- ・破砕処理施設へ持込む場合は、木製家具などの可燃性の粗大ごみとスチール製本棚や自転車などの不燃性の粗大ごみを、混載(積合せ)して一度に持ち込むことはできない
- ・可燃性の粗大ごみと不燃性の粗大ごみは、分別して別々の日に持ち込む
費用が安く、手間もあまりかからない!大阪市粗大ごみ収集センターへ収集依頼
収集料金代わりである粗大ごみ処理手数料券を購入し貼り付けたり、指定日に指定場所まで出さなければならないといった手間がかかりますが、料金は比較的安価に収まりますので非常にオススメの方法です。
収集依頼方法
大阪市粗大ごみ収集センターへ受付の電話をします。
申し込みには、住所・氏名・電話番号・粗大ごみの品目などが必要です。
また、予め粗大ごみのサイズをはかっておくとスムーズです。
収集日は、申込みから4日後〜1ヶ月後となります。
大阪市粗大ごみ収集センター
0120-79-0053
携帯電話からは06-6377-5750
月曜日〜土曜日(祝日も受付)午前9時〜午後5時
受付が終わったら指定日指定位置に、粗大ごみ処理手数料券を貼り付け出します。
粗大ごみ処理手数料券は取扱店(「粗大ごみ処理手数料券取扱店」の表示がある大阪市内のコンビニエンスストア、スーパーマーケット、郵便局等)で購入することができます。
粗大ごみ処理手数料券について詳しくはこちらをご覧ください。
→粗大ごみ処理手数料券について(大阪市HP)
「粗大ごみ処理手数料券」取扱店マーク
収集料金
受付センターで申込時に料金を確認できます。
品目や大きさにもよりますが、200円〜1,000円で引き取ってもらえます。
横1.5m縦1.8mの40kgのタンスですと、1,000円となります。
メリットとデメリット
メリット
- 料金が明解で、木製製品などは比較的安価
- 先払いなので安心
デメリット
- 指定日に指定場所まで運ばなければならない
- 申し込みから最短で4日後以降の収集となる
収集依頼の注意点など
粗大ごみ処理手数料券が貼られていない場合または金額が足りない場合は収集してもらえない他、解体が必要な品目もあります。
受付の際に確認が必要です。
最も楽で早い方法!不用品回収業者へ回収依頼
最後にご紹介するのが、出張回収・買取業者、いわゆる不用品回収業者へ回収依頼をすることです。
粗大ごみ処分3つの方法の中で最も手間をかけず、早くに処分ができる方法です。
電話一本で来てくれて、家の中にある不要品を搬出し引き取ってもらえるので、大きく重たいものでも問題なく処分できます。
しかし、デメリットもあります。それは後述する料金の高さです。
持ち込みや収集依頼と比べ、手間がかからない分、タンスやクローゼットといった大型家具類は料金が高くなる傾向にあります。
回収依頼方法
業者のHPや、業者を紹介しているウェブサイトから業者を選び、電話やメールで問い合わせや依頼をします。
その際には、粗大ごみ収集センターに収集依頼する時と同じように、不要品のサイズや材質などを業者に伝えるとスムーズです。
回収料金
業者により違いはありますが、横1.5m縦1.8mの40kgのタンスですと、3,000円〜5,000円程度となります。
メリットとデメリット
メリット
- 面倒な手続きが不要の上、運び出してくれるので手間がかかりません。
- 市では粗大ごみとみなされないものも引き取ってくれます。
- 回収日時をこちらの都合で指定できるので、忙しい方でも安心です。
メリット
- 家具の回収費用は他の手段に比べ高額となることが多い
- 業者によって金額にバラつきがある
回収依頼時の注意点など
回収料金は各業者が独自に定めているため、業者によって金額にばらつきが生まれることがあります。
そのため、複数の業者に見積もりを取り、最終的な料金と回収日などの兼ね合いで依頼先を決定することをオススメします。
粗大ごみ処分のまとめ
大阪で粗大ごみを処分したい際は、お客さまの状況により依頼先を決めることがオススメです。
以下に、それぞれの特徴をまとめましたので、ぜひご参考ください。
ごみ処理施設に持ち込み | 粗大ごみ収集センターに収集依頼 | 不用品回収業者に回収依頼 | |
料金 | ◎ | ○ | △ |
手間 | × | △ | ◎ |
時間 | △ | × | ○ |
表の通り、労働力がある場合や時間的猶予がある場合などは、ごみ処理施設への持ち込みや大阪市粗大ごみ収集センターへの収集依頼で処分することがオススメです。
手間をかける分、処分にかかる費用が少なく済みます。
逆に、手間を掛けられない場合や時間的猶予がない場合は、不用品回収業者への依頼がオススメです。
処分費用は少し高くなってしまいますが、手間を一切かけずにすばやく処分ができます。
おまかせリサイクルでも、粗大ごみの回収を承っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
→おまかせリサイクルの粗大ごみ回収